
こんにちは、CONPATH編集部の瓜生原です。
みなさんがカンボジアに抱くイメージは地雷やアンコールワット、ボランティアでしょうか?
2014年にイオンモールがオープンし、スターバックスやバーガーキング等のグローバルチェーンが進出するなど年々発展しており、今のカンボジアを見ると違ったイメージを持たれると思います。
本日はそんな急速に発展を遂げているカンボジアの新しい変化をひとつ紹介したいと思います。
カンボジアのバス横断予約サイトBookMeBusです。
BookMeBusとは、隣国への国際線も含めた都市間バスを横断的に予約できるカンボジア発のサイトです。2015年にサービスを開始しています。
創業者はランダ・チアさんという方で、帰省の際になかなか交通手段を確保できなかったことをきっかけに本サービスを立ち上げたそうです。
英語ですがLangdaさんのインタビューがこちらで読めます。
INTERVIEW: BOOKMEBUS.COM – CAMBODIA’S ONLINE TICKETING PORTAL
今までカンボジアで都市間バスのチケットを購入する際は、各バス会社のサイトでチケットを購入するか旅行代理店に出向いて購入するという方法が主流でした。BookMeBusでは横断的に予約できるようにすることで、現在29のバス会社と5つのフェリー会社のチケットを同サイト上から購入できるようになっています。
先日バンコクに行く用事があり、バンコクからシェムリアップに戻る帰りの便をBookMeBusで購入してみました。
BookMeBusの使い方を記すとともに、実際に使ってみて感じた利便性をレポートします。
先に結論を書いてしまうと、カンボジアでのバス予約がとても便利になったとはまだ言えない状態でした。
具体的なことは後述しますが、サービス自体が良くないという訳ではなくむしろカスタマーサービスは親切かつ丁寧で、周りの環境が整備されておらず結果的に利便性を高水準に保てていないのだなという印象です。
BookMeBusでチケットを購入してみての所感をお伝えする前に、まずはBookMeBusでバスチケットを購入する方法をご紹介します。
チケット購入までのステップは以下の6つがありました。
このように、チケット購入の流れは航空券の予約や日本でバスチケットを購入する際と変わらないため、初見の方でも問題なく購入できます。
1. BookMeBusにアクセスする
まずはBookMeBusのサイトにアクセスします。 URL: https://bookmebus.com
すると、次のような画面が表示されます。
現在BookMeBusを利用した体験談を書いたら無料チケットがもらえるようです
2. サインアップする
登録しなくてもチケットを購入することはできますが、複数回バスチケットを購入する予定がある人はサインアップしておくと一部入力の手間が省けて便利です。
サインアップしない人は次のステップに進んでください。
登録する人はトップページの右上にある「REGISTER」をクリックしてください。
すると、登録画面がポップアップ表示されるのでメールアドレスと電話番号、任意のパスワードを入力して「REGISTER」ボタンを押してください。電話番号は日本の電話番号でも問題ありません。
3. 出発地と目的地、移動日を選択して検索する
次にバスチケットを検索していきます。トップページに出発地と目的地、移動日を選択する欄があるので、下の画像のように任意の出発地と目的地、移動日を選択し、「Find Tickets」ボタンをクリックします。
4. 表示された候補一覧から希望の便を選択する
「Find Tickets」ボタンをクリックすると、該当する便の一覧が表示されます。
出発地:バンコク、目的地:シェムリアップ、移動日:3/21で検索した結果
バス会社の名前をクリックすると乗車地点・降車地点などの情報がポップアップ表示されるので、それらの情報や出発時間・価格を元に希望の便を決めて「Book Now」ボタンをクリックします。
バス会社の名前をクリックすると乗車地点・降車地点などの情報がポップアップ表示される
5. 搭乗者情報を入力する
「Book Now」ボタンをクリックすると搭乗者情報の入力画面に遷移します。
サインアップした人は既に電話番号とメールアドレスが入力されています
乗車人数と国籍、名前、性別、電話番号、メールアドレスを入力してください。
乗車人数が2名以上の場合、全員分の国籍・名前・性別の入力が求められます。(性別の入力は任意)
入力し終えたら行程、日程、e-ticketを受けとるメールアドレスに間違いがないかを確認し、間違いがなければチェックボックスをクリックし「Checkout」ボタンを押して決済画面に進みます。
6. 決済方法を選択し、必要な情報を入力する
「Checkout」ボタンを押すと決済画面が表示されます。
カンボジアローカルの決済手段にも対応していますが、本記事をご覧になっている方の多くは「International Payment Methods」というセクションにあるVISAかMaster Cardでの決済になると思います。
VISAかMaster Card、いずれかのボタンをクリックすると、オーストラリアのクレジットカード決済サービスのページに飛びます。
再びVISAかMaster Cardを選択し、クレジットカード情報を入力するページに飛びます。
チケット購入に用いるクレジットカードの情報を入力して「Pay Now」ボタンをクリックすると決済処理に進みます。
決済処理が完了すると予約完了画面が表示され、間もなくe-ticketが入力したメールアドレス宛に届いて購入手続きは完了です!
先述した通り筆者は以前バンコク発シェムリアップ行きのバスチケットをBookMeBusで購入しました。
上記6つのステップを終え予約完了画面が表示され、無事予約できた!かに見えたのですが……。
カスタマーサービスから「その時間帯はフルだから時の便に変更して良いか」というメールが届きます。
ないものはないので仕方なく了承すると、時間が変更されたE-ticketが送られてきました。
このように、バスに空きがない場合はチケットの購入がサイト上で完結しないというのが残念なポイント。
バンコク-シェムリアップ間の今回利用した便は、タイのサイトであればサイト上で購入が完結できることを知っているだけにより不便さが際立ちます。
これはバス会社の予約状況とBookMeBusのシステムを紐付けられていないことに起因していると思います。
カンボジアのバス会社の中には、BookMeBusが予約システムを提供することで飛行機のチケットを購入するようにサイト上で、空席確認や座席の選択もできるようになっている会社もあります。
このような予約システムを提供したバス会社以外のチケットもサイト上で購入を完結させられるかが、既存のチケット購入手段から切り替えさせる鍵になるのではと思います。
空席が無かった際のカスタマーサービスの対応は素晴らしく、もうひとつあるカンボジアのオンライン予約サイトはカスタマーサービスが機能していなかったため、カンボジアのオンライン予約サイトでは一番良いユーザー体験を提供していると言えます。
ハイシーズンなど空席があるか微妙な時期はまだ旅行会社に連絡して直接購入した方がスムーズですが、ほぼ空席があるだろうと判明している時期であれば便利です。
ゲストハウスやホテルでバスチケットを手配してもらうとかなりマージンを取られてしまうので、外国人旅行者にとっては無駄なコストを抑えられる選択肢として重宝すると思います。
今後タイやベトナムからカンボジアに、もしくはその逆方向へ陸路移動する予定がある人はBookMeBus、チェックしてみてください。
URL: BookMeBus
BookMeBusのように20代、30代の若いが起業してまだカンボジアにない価値を創ろうと挑戦しています。CONPATHでは、インタビューを通して彼らのサービスだけでなく立ち上げた原体験や価値観に切り込んでいます。
アンコール・ワットやボランティアとは異なるカンボジアを感じられます。ぜひご覧ください。
BookMeBus
住所:Cambodia, Phnom Penh, Str.274 Pgct Center
電話:+855-92-989-696
HP: bookmebus.com
Facebook: bookmebus
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