山崎ひかりと申します。大学4年次を休学し、3月から約1年間の予定でカンボジア・シェムリアップのkru khmer(カンボジア産の素材でスパ製品を生産、販売している会社)でインターンをしています。
今回の体験談では私がカンボジアでの長期インターンに参加しようと思った経緯とその理由、そして現在インターンとしてどのような業務を担っているかをお伝えします。
カンボジアとの出逢いは、大学入学直後。
中学生のころから国際協力に興味をもっていたものの特に活動してこなかった私は、大学に入ったら現地に通い、活動したいと思っていました。
入学してすぐにカンボジアで教育支援をしている学生NGOの新歓に遭遇し、そのまま入ることを決めました。
偶然だったとはいえ、最初に読んだ国際協力関連の本の舞台がカンボジアだったなど、御縁があったのかもしれません。
その団体ではコンポンチャム州の農村を拠点に教育支援活動を行い、大学3年次の秋までに4回カンボジアを訪れました。
いずれの滞在も長くて2カ月。その短期間にやり残したことを反芻しながら、毎回後ろ髪引かれる思いで帰国していました。
私がカンボジアインターンを決めたひとつ目の理由、それは「違う支援の形を体現するため」。
大学の長期休暇のたびに訪れカンボジアという国にすっかり愛着が湧いてくる一方で、ボランティアの教育支援では解決しきれない課題、特に雇用の大切さを実感していました。
大学で途上国開発やソーシャルビジネスを専攻していたこともあり、実際にソーシャルビジネスの現場でカンボジア人と働きたい、ビジネスというボランティアとは異なる支援の形を体現したいという思いが募ってきたのです。
ふたつ目の理由は、「カンボジアの魅力を日本人に伝えるため」。
日本で報じられるカンボジアはどうしても「貧困」や「地雷」が多くなりがち。
私の周囲の人を含め、カンボジアにマイナスなイメージを持つ人が多いのを悔しく感じていました。
私が村で接してきたカンボジア人は生きる力が強く、素敵な知恵を持っていて、質素だけれど豊かな暮らしをしている人がたくさんいます。
カンボジアにある素敵なものを日本の人に伝えられたらという思いがありました。
そこで思い出したのが、大学1年次の夏にたまたま訪問していたkru khmerでした。
日本人とカンボジアの人々が対等に同じ目標・目的に向かって進んでいく活動、
そしてカンボジアにある素敵な素材を体感してもらえる活動がとても魅力的でした。
上記2つの理由からkru khmerでのインターンを志望しました。
インターン開始時から、kru khmerが昨年新しくオープンさせたSPA KHMERというスパで働いています。
当初は慣れないゲストリレーションからクメール語でのコミュニケーション・指示、スタッフへの日本語教育など、目の前のことをこなすのに精一杯でした。
素直なカンボジア人スタッフたちに、過去のインターン生よりクメール語力が劣っていると言われ本当に落ち込んだのも、今となっては懐かしい話です。
現在は、会社としての「前年度比売上120%アップ」「顧客満足度向上」、インターン生としての「社会人基礎力向上」という目標が与えられ、2つの新プロジェクトも任せていただいています。
基本の報連相からゲストリレーション・スパのオペレーションの管理・広報やマーケティング・スタッフへの教育など、幅広い業務内容はどれも経験したことないものばかりです。
ただ、「自分の力で計画を立てる→実行してみる→問題を顕在化させる→新たな方法を試してみる」というPDCAサイクルを失敗を恐れずに細かく回すことができるのは長期インターンならではなので、成果を出せるよう今後も挑戦していきたいと思います。
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