シャカイジンキソリョクとは? ~初めての自己分析~

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by 山崎 ひかり

「社会人基礎力向上」というインターン終了時のゴール

こんにちは。カンボジア・シェムリアップのkru khmer(カンボジア産の素材でスパ製品を生産、販売している会社)のスパ、SPA KHMERでインターンをしている山崎ひかりです。

今回は、インターンの序盤で経験した、人生初の自己分析についてお話しします。

前回の体験談で、「会社としての『前年度比売上120%アップ』『顧客満足度向上』、インターン生個人としての『社会人基礎力向上』という目標が与えられている」と述べました。

私個人の主体性や課題発見力・柔軟性などの「社会人基礎力」を向上させることは、会社としての目標を達成する手段のひとつである。目的と手段の関係にあると考えました。
そこで、どのような力がどのくらいあるのかを分析してみようとなったわけです。

今の自分を見つめる。人生初の自己分析。

今の自分を見つめる。人生初の自己分析。 -  シャカイジンキソリョクとは? ~初めての自己分析~
恥ずかしながら、大学3年の終盤を迎えても就活に一瞥もくれなかった私。
自分の性格、弱み・強みやそれを構成する原体験などを考えたことはあっても、アウトプットする機会はありませんでした。
今回の社会人基礎力というひとつの枠組みでの現状把握は初の試みでした。

「社会人基礎力」は経産省が「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成したものです。(経済産業省より
経産省が作った指標と聞くと堅いイメージを持ちましたが、それぞれの能力要素が組織の一員としてカンボジア人と働くインターンにおいても重要な力であると感じました。

例えば、傾聴力や柔軟性。

言語やバックグラウンドの異なるもの同士、そもそもの習慣や考え方も違います。今すぐしてほしい仕事があったときでもカンボジア人スタッフは慌てず、日本人からは「急がない、納期を守らない」という評価がつけられがちです。しかし彼女たちからすると、暑い環境で動けるペースというものがあり、それを超えても作業効率が落ちてしまうという体で理解してきたものがあります。

そのような彼女たちの意見にいかに耳を傾け、過程や作業態度を重視する日本人的思考から結果を重視した(ある意味合理的なカンボジアスタイルの)思考にチェンジできるかという柔軟な対応力(時として急いでもらうことももちろんあります)はとても重要な力だと言えます。

足りない力を向上させるためのプロセスを考えてみた

12の能力要素それぞれに関して、自己評価とその根拠となる過去の行動を思い起こしました。
その結果、課題発見力・働きかけ力・発信力が弱点であると感じました。(これらは後の上司からの評価でも同様でした)

では、どうすれば足りない力を向上させられるか。

私はアウトプットを通じて力を伸ばそうと考えました。
アウトプットの一例は、当時任されていたプロジェクトの一つ。

「お客様からのフィードバックに寄せられた様々な不安を、映像の力(ホームページに動画を埋め込む)で解消しよう」というプロジェクトでした。そのプロジェクトの進行と社会人基礎力向上を併せて考えたプロセスは以下のようなものでした。

「お客様の属性や習慣・価値観の違いに目を向けつつ洞察し課題を発見、理想の状態を描く。理想像が達成されたらどれだけの成果が出るのか予想し、理想像に向けて周囲を巻き込みながら主体的に実行していく。理想像と組織の方向にずれがないかを上司に報連相で発信し、お客様にスパの魅力を伝えて不安を取り除く。」
社会人基礎力でいう課題発見力や計画力、働きかけ力、主体性、実行力や発信力といった要素を
を向上させることが狙いでした。

実際にこのプロセスでPDCAサイクルを回してみました。

PDCAの”C”までを終えて。足りない力は向上した?

PDCAのCまでを終えて。足りない力は向上した? - シャカイジンキソリョクとは? ~初めての自己分析~
計画・行動・チェックを終えた結果から言うと、向上云々よりも「足りない」ことを改めて実感できて、今後どう改善していくべきかに気づくことができたのが収穫でした。

発信力一つ見てもそうでした。
もともと自分の意見や感情を表現するのが苦手だったため、カンボジア人スタッフや上司に対しては意識的に進捗を報告したり、スケジュールを連絡したり、問題点を相談するようにしていました。

しかし上司に言われたのは、「私が何を考えているのか・どうしたいのか・どう思っているのかをもっと伝えてほしい」とのことでした。自分では今までよりも発信していたつもりでしたが、それでもなお相手にとっては「足りない」という結果だったのです。
自分が納得いくレベルと相手が求めるレベルが違うこと、自分が求められているレベルにまだまだ達していないことを実感する機会となりました。

この自分と相手の認識のギャップを埋めるために、今後は事前に相手が求める具体的なゴール像や期限を確認することを心がけ、それを満たすだけではなくそれを超えられるよう行動していきたいです。

社会人基礎力を向上させるのは簡単ではありませんが、都度ゴールイメージを行動計画に落とし込みながら目標達成のためのアウトプットを通じ、インターン終了時までに12の能力要素を上げていきたいです。

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