Internship abroad in India

海外では自ら動かなければ何も得られない。痛感した海外インターンと国内インターンの違い

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by 山崎 達夫

こんにちは。
CONPATHライターの山崎です。

就職前に働く経験をすることが当たり前になり、大学1、2年生の時から積極的にインターンをしている方は多いと思います。そしてインターンの場所は国内だけでなく海外にも広がっています。今回お話をお伺いした吉田 真之介(よしだ しんのすけ)さんは大学入学後、国際協力系のサークルに入ります。そこで出会った休学して留学やワーホリをする先輩たちの影響を受け、国内・海外の両方でインターンを経験します。現在は海外でも事業展開している塾で働く吉田さんは、海外インターンでどのような経験をしたのでしょうか。そして国内インターンと海外インターンの違いはどのようなものだったのでしょうか。

留学・海外インターン経験者各3名に、留学・海外インターンそれぞれから得たものを伺っています。吉田さん以外のインタビュー記事はこちらからご覧ください。

海外インターンと留学どっちが良い?経験者5人が語るメリット・デメリット

大学4年生を休学してインドで1年間インターン

山崎:インタビューよろしくお願いします。早速ですが吉田さんはどちらでインターンをしていたのでしょうか。

吉田さん:1年間に2つの組織でインターンをしていました。インドにある旅行代理店での営業と、教育系NGOで日系企業の寄付獲得をする法人開拓です。大学4年次を休学して、大学3年生の2014年の2月から2015年の2月までインターンをしていました。旅行代理店ではインバウンドで日本人観光客をインドに呼ぶ業務でした。日本にある旅行代理店にコンタクトをとってツアーパッケージをいかがですかって売っていく営業です。電話をかけて興味があるところにコンタクトをとってツアーパッケージのサンプルを送る仕事をしていました。教育系NGOでのインターンでは寄付をお願いする日系企業の法人開拓と孤児を保護している施設で子供たちに日本語を教えたり遊んだりしていました。

インドでインターンをしようと思ったきっかけは何でしたか?

大学でいろいろ活動をしていく中で経験と自分の性格を踏まえて選びました。大学1年生の時、イギリスへ1ヶ月間短期留学に行きました。でも自分はそこで英語力を伸ばしていこうっていうモチベーションがあまりないことに気づきました。自分は何しに来たんだろうって。外国人と交流はするんですけど、英語の伸びを感じられない衝撃がありましたね。

Joined Study Tour

その後1年生の終わりに、所属していた国際協力サークルが主催するスタディツアーに行きました。そこでNGOで活動する人たちと話をして、海外でのボランティアに興味を持ちました。大学3年生が始まる前の春休みには1ヶ月だけインドでインターンを経験しました。大学のサークルの先輩がインドの海外インターンがあるからやらないかと誘ってくれたんです。その時の仕事は農村にある幼稚園の先生で、小学校に上がる前の子供たちにアルファベットを教えたり簡単な日本語を教えたりしました。大学3年生の後期には国内のNPOでインターンを始めました。そこのインターンは自分に成長を意識させてくれました。自分の中で仕事を通してなりたい姿になるための目標設定の方法を覚えました。インターンってすごく成長できるんだなと感じました。長期で海外に行って文化を知りたいという思いもあったので、留学とインターンどちらにしようか悩んでいたのですが、過去の経験を踏まえると語学だけを目標にして1年乗り切れるか考えた時に難しいと感じたので、だったら自分で自由に目標を設定できるインターンの方が楽しみながらできると思い海外インターンを選びました。

長期インターンをする前に短期で留学とインターンを経験したことでどちらを選ぶか基準ができたんですね。海外に興味を持ち始めたのはいつですか?

中学2年生の時にタイの農村に切手を集めて寄付をする活動をしていました。その功績が認められて、日本人の学生をタイに送って学生交流をさせる企画に参加することになりました。そこでタイの農村に1週間ホームステイをして学生交流をしていました。タイでは初めて見るものばかりで、向こうの子供たちは日本人と比べて発育が遅かったり、路上で物乞いをしているのを見たりして幼いながらにカルチャーショックを受けました。そのときから国際協力をしたいという想いが芽生えて大学生になって活動を始めました。タイの学生交流に参加したのは偶然でしたが、今では良かったなと思っています。

海外インターンで感じた3つの力不足

実際に海外インターンではどのようなことを目標にしていたのですか?

海外インターンなので、1つはビジネス英語を話せるようになるっていう目標はありました。ただの日常会話じゃないところまで話を詰めていく英語力をつけたかった。もう1つは海外インターンの前に国内インターンでファンドレイジングをしていた経験から、海外NGOがどのように資金を集めているのかを知りたかったです。自分も携わってファンドレイジングの仕事をできるようになりたいと思っていました。

実際に海外インターンを経験してみていかがでしたか?

Work with people of various nationalities

インドのNGOでのインターンでは、度胸がつきましたが、数字としては結果を出せず力不足を痛感しました。

どういうところで力不足を感じましたか?

3つあります。1つ目は英語力不足です。インターンをしていたインドのNGOはかなり大きなNGOでアメリカやイギリスからもインターン生を受け入れています。例えば、日常業務は彼らとチームでするので、コミュニケーションをとらないといけません。でも英語で積極的に話したり仕事以外で会おうよっていう誘いに踏み出せなかった。外国人とどうやって接していけば良いのかわからなくてその経験が不足していたと思います。

2つ目は上手くモチベーションを保つことができなかったこと。インターンの初めは雑用ばかりでした。データベース整理やMTGの議事録とりなど、そういう仕事に対してこれじゃ自分は成長できないって思う時期がありました。最初の1ヶ月間はやる気があったんですけど慣れてくるとモチベーションが落ちました。立ち直れたのは、その仕事は結局誰かがやらないといけないと相談した日本人に言われたからです。

もう1つは単純に提案力や企画力がなかったことだと思います。日系企業にプレゼンしに行った時、営業のイロハを知らないくて悲惨なプレゼンになってしまいました。その時は挫折しましたね。自分が所属していた部署の上司たちは学生のモチベーション管理やコーチングをメインにしていて営業に詳しくなかったんです。ネットを見て自分なりに工夫をしていましたが、営業のコツを教えてもらうことがありませんでした。だから営業部ともっと仲良くなって営業のイロハを教えに行って貰えば良かったと思っています。部署の垣根を超えられなかった。機会を与えられたので全力にはなれましたが営業部がどこにあるのかも知らなかったんです。日常的にいろんな人と関わらないとそういう情報も入ってこなかったですね。

文化的な違いもあって海外では自分からより積極的に動かないと何も得られないんですね。ご自身のインターンの経験に点数をつけるとすると何点ですか?

60点ですね。10段階評価で考えると、ちょっとできたっていう面に傾いている感じはあります。でも後悔をしたっていう面もあります。留学と違ってインターンは自由度が高いと思います。インターン先もつまらないと感じてインターン先を変えたいと思えば変えられます。インターンだからいつでも変えられるやっていう意識が自分の中にあって、そのなかで明確な目標を作るのが難しいと思うところもありました。目標設定を自由にできる反面、自分自身甘えがあったかなと思います。

休学してのインターンは全て自己の責任になるということですね。そのような中でもインターンを終えて気づきや学びはありましたか?

Met Japanese inhabitants working in India

自分の視野は広がったと思います。関わる世代が幅広く関わった人の国籍も様々だったのが大きかったです。人に恵まれているなと感じました。例えば、日系企業の駐在の人たちと会ってインドで働く大変さを聞いたり、その人がどういう道を歩んで海外勤務をしているのか聞けたことは大きかったです。あとは学生インターンをしている人たちの野望を知ることができて刺激を受けました。自分も海外で働いてやるっていう気持ちに駆り立てられました。

業務でいうとインド人はメールの返し方とか電話の仕方とか雑な人もいるので、インドで働くとなると連絡がうまく取れない中で仕事をしていかないといけません。その大変さは業務をしていく中で気づけた点です。日本人が彼らをどういう風にマネジメントしているのかを聞いたりしてそれを自分で試してみたりと、海外で働く最低限の基礎知識は学べたと思います。

海外インターンで再確認できた教育への想い

インドでのインターンはその後の就職活動には何か影響がありましたか?

前提として海外インターンに行く前から「教育」っていうキーワードは自分の中にありました。中学生でタイに行ったときにサポートしてくれたのが教育系のNGOだったんです。教育って大事なんだということを、中学生のときにその活動を通して言われていました。そして海外インターンをしていく中でも教育の大切さを意識することがあったので、教育に絶対携わりたいっていう軸ができました。大学では教員免許もとりました。

その上で海外インターンを経験してみて、海外に事業があって自分が海外に携われる企業に行きたいと思いました。いろんな国の人が集まって公私ともにチームでやっていくといろんな刺激があってワクワクします。自分が海外に行っていろんな国の人たちと何かを作っていきたいと思うようになりました。仕事の仕方や発想は国によって違うので、新しいものができるのかなって。仕事の仕方のベースは変わらないと思うんですけど、自分の国で流行っているものって自分の感覚としてなかったりするので、そういうのをブレストして考えるのがとても面白くて魅力的です。

海外インターンの経験で現在のお仕事に生きていることはありますか?

ぶっちゃけていうと今はあんまりないですね。でも海外で働くための下積み期間と考えて、モチベーション高く働けています。インドインターンでは、考え方や仕事の仕方がすごいなと思える人たちとの出会いがありました。自分もインドで出会った人たちとのように海外で働きたいと思って今頑張れているので、海外インターンの経験は生きています。

Got many topics to talk with students

また、仕事の経験ではありませんが、子供たちにいろいろ伝えるネタはあると思います。社会科だとインドやアジアの話が出てきます。自分は世界の人たちと実際に会ってどういう人たちか知っているので、子供たちに教える上で伝えられることがたくさんあります。

今のお仕事も考慮に入れて自己投資としてインドでのインターンを考えると何点ですか?

90点です。自分のやりたいことが明確になっていった時期なのでマイナスの要素はありません。海外インターンを通して自分にどんな仕事ができるのかを確認できました。広い目で見れば海外でビジネスができる余地じゃないですけれど、まだまだ世界には不便な点や足りないところがたくさんあります。

例えば新興国には進学塾等がありません。日本にあって当たり前なものが海外になかったりするので、ビジネスにできることはたくさんあると発見できました。日本で飽和しているものを海外に輸出してローカライズしていくのも面白いと思いましたね。その点でいえば海外インターンをする前から教育をやりたいって思ってはいましたが、その教育をいろんな方向から考えてもいいのかなと気づきました。自分が海外に行って、その土地の生活に触れながらやっていきたいなっていうのが強いのかなと思います。

なるほど。日本の中だけで教育に携わるのではなく、海外の視点を取り入れて考えているんですね。とても面白いと思いました。最後に吉田さんの今後のキャリアプランを教えてください!

日本の教室を運営できなければ海外の教室は運営できないので、今が頑張り時です。そして将来的には海外で働きたいという目標があります。教育ビジネスはグローバル化に遅れています。日本の教育はうまく海外に進出できていないので、自分はそこをうまくやっていきたいなと思っています。それを特に途上国でできたら面白いと考えています。貧困層に教育を提供していくのをビジネスとしてやっていくのは難しいので、まず中間層をターゲットにして事業を回す体力をつけてから、最終的に貧困層にも影響を与えられたらなというイメージを持っています。自分が中間層の教育に携わることで良い教育を受けられる人を増やして、その国自体の教育が厚くなれば良いなと思います。

まとめ

吉田さんのインドでのインターン体験談はいかがでしたでしょうか。吉田さんのお話を伺っていると、あまり考えすぎずにやりたいと思ったことをとりあえずやってみるという姿勢がひしひしと伝わってきました。海外に出たいと考える皆さんも吉田さんのようにやりたいと思ったことにどんどん手を出してみてはいかがでしょうか。

吉田さんの海外留学通信簿

総合評価 90点
– 元から携わりたかった教育分野で自分がつけいるスキがあることを実感できた
海外インターン先と時期およびその目的 インド・ニューデリー
旅行代理店Aadya-eTravelと教育系NGO Udayan Care
大学3年生の2014年2月から大学4年生の2015年2月
ビジネス英語の習得と海外NGOのファンドレイジングに携わる
費用 合計約100万円程度(当時の為替レート、約1.7ルピー=1円)
内訳:
– インターン(旅行代理店)紹介料10万円
– 生活費60万円(月5万円)
– 渡航費10万円
– 休学費用10万円
– ビザ代4,000円
※旅行会社のお給料は月2万円
治安や生活 長期インターンの前にインドで1ヶ月ホームステイをした経験があり、慣れていた
言語・コミュニケーション TOEICスコア200点アップ
ヒンディー語も日常会話程度を修得
就職活動への影響 ①教育に絶対携わりたいという軸ができた
②海外に事業展開していて、海外で働くチャンスがあるかが基準になった
就職後の影響 ①将来海外で働くことへのモチベーションとなっている
気づきや学び ①現地の学生やインターン生、日本人駐在員から刺激を受け、海外で働くモチベーションを得た
②インド人と働く時のコミュニケーションの取り方

CONPATHでは大学生のうちに海外で長期の経験をしてみたいけれど何が自分に合っているかと迷っている学生のみなさんに、留学・海外インターンを経験した各3名のリアルな体験談を紹介しています。

吉田さん以外の留学・海外インターン経験者の体験談を読みたい方はこちらからご覧ください。

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