内定式にも出ずにカンボジアで長期インターンした理由

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by 甲斐 雄一郎

自己紹介

My name is Kai Yuichiro.
はじめまして、甲斐雄一郎です。
2012年に大学院を卒業後、半年間かものはしプロジェクトのカンボジア事務所で海外インターンをしていました。現在は、日本で就職し入社3年目です。
海外インターンに興味はあるけれど、時間もお金もかかるし中々一歩踏み出せないという人も多いと思います。
本記事ではそんな方に向けて、カンボジアでインターンをすることにした理由と、海外インターンの経験が入社後どう生きているかということをお伝えします。

海外インターン中に行った仕事

かものはしプロジェクトは、い草で作った民芸品を旅行者向けに生産・販売しています。
現在では100人もの女性が農村の工房で民芸品を生産しており、農村に住みながら収入機会を得ています。
その中で私が行った仕事は、システム構築と導入です。
例えば、直営店での販売情報を管理するバーコードシステムや、女性たちが作った商品の生産数や生産時間を管理するシステムの構築と導入を行いました。

途上国の農村の人々が、地元で生計を立てられる仕組みを作りたい!

Why Kai applied an intern in Cambodia
半年間カンボジアのNGOでインターンをするという選択をしましたが、以前は東南アジアに興味を持っていませんでした。大学2年次にタイのスタディーツアーに参加したのですが、それまで途上国に行ったことはなく、途上国の人たちの多くは「貧困で苦しんでいてかわいそう」というイメージを持っていました。

しかし、実際に訪れてみると、電気がない家や、フローリングではなく土が床の代わりをしている家が多くある中、みんないつも笑顔で楽しそうに生活している。
ふいに自分もこんな暮らしをしたい、繋がっていたいと感じるようになりました。

スタディーツアー後も東南アジアに足を運んでいると、農村部に住む若者が家族の生活を支えるため出稼ぎ労働者として都市へ行くが、山地民という理由で不当に差別され、売春婦等の低賃金で苛酷な労働に甘んじる状況を知りました。
そのような状況を改善するための仕組みを作りたいと思うようになり、海外で活動している様々な日系NGOに参加したり、イギリスの大学院で農村開発学を専攻して自分が関わる方法を模索しました。

近い将来、途上国の農村の人々が農業などのビジネスを通して地元で生計を立てられる仕組みを作りたい。そのような強い思いはありましたが、まずは企業に入ってビジネスに必要なスキルを獲得しようと考え日本の企業に就職を決めました。そうすると3年は日本国内で働くことになるので、入社前に海外で働き、途上国の生活を肌で感じたかった。
そのような中かものはしプロジェクトに出会い、半年間カンボジアでインターンすることを決めました。

将来やりたいビジネスのステークホルダー(パートナー、顧客)は農村の人であり、英語が話せる人はほとんどいません。そのためインターン中は、現地の生活を肌で感じ、現地の言葉を習得し自分を現地化させることをモットーにした。
本や会話を通して現地語の修得に取り組み、現地語での会話を積極的に行いました。
そのおかげで、現地の人たちの心の声を少しではあるが直接聞くことができました。

海外インターンからの学び~入社3年目で思うこと~

What Kai learned through internship abroad
日本では当たり前だと思って過ごしてきた日常は、様々な人の苦労の上に出来上がっているのだと実感しました。
また、短期的な滞在だとそれぞれの国の一部分しか知れず、その国の実情とは程遠い見せ物としての観光名所しか巡れません。一方で、海外インターンは、業務を通して経験も積める、かつ、滞在先の国についての文化・慣習・人を深く知れるチャンスだと思います。

入社して3年。「報連相の徹底」というインターンでも当たり前のことを、当たり前に実行する習慣により、上司が私を信用して新たな仕事をどんどん任せてくれている。
これは日々のコミュニケーションもままならない海外において報連相を実践してきたおかげだと実感しています。
海外ではミスコミュニケーションは発生する前提で物事を進めないと、方向性が大きく異なった成果物が出来てしまいます。そのため、システム構築の際には、必要以上に現地スタッフに対して方向性の連絡、システムの課題に対する相談を行い、起こりうる誤作動を洗い出して、システム完成に繋げました。
こういった経験は海外でのインターンでないとなかなかできるものではないと思います。
難しいこともたくさんありますが、日本では過ごせない日常ですのでぜひチャレンジしてみてください。

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