プノンペン在住2年目の私が、女性ひとりで安全に暮らすために気をつけている6つのこと

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by 米山 遥香

こんにちは。認定特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールドでインターンをしている米山遥香です。私は新卒でカンボジアに渡り、いまだインターンとして働いていますがプノンペン在住2年目になります。
カンボジアでインターンをしてみたいとお考えの皆さん、やはり気になるのは治安ではないでしょうか?

私は学生時代、ボランティアで毎年夏休みにカンボジア(シェムリアップ)を訪れていました。ひったくりなどの犯罪には十分気をつけるよう言われていましたが、10人程度のグループで1週間ほどの短期滞在だったこともあり、特に被害に遭ったこともなく危ないと感じたこともありませんでした。しかし、ひとりでの行動が多くなる長期インターンとなると話は異なります。さらに、私のインターン先はプノンペンです。観光地であるシェムリアップに比べ、プノンペンはひったくりなどの犯罪率が高いと聞いていました。ドキドキしながら治安情報を調べたり、聞いたりしながら渡航準備をしていたことを今でも思い出します。

本コラムでは、そんな誰もが気になるプノンペンの治安状況と女性ひとりで安全に暮らすために気をつけていることを、カンボジアに住み始めて1年半たった私が実体験を踏まえながらお伝えします。

カンボジアの治安状況

カンボジアではひったくり、スリ、置き引き、強盗、いかさま賭博詐欺などの犯罪が発生しています。
やはり、シェムリアップよりもプノンペンのほうが被害が多いようです。(2016年上半期の邦人ひったくり被害件数は、プノンペンが38件・シェムリアップが2件。大使館発行の安全情報より

私は外務省海外安全ホームページや、在留届を提出することにより日本大使館から送られてくる海外安全情報を常にチェックすることで、カンボジアの治安・安全情報を入手しています。

大使館からの安全情報メール
大使館から送られてくるメールの例

私が実際に体験したひったくり未遂事件

危ないと分かっていても、油断しているところを狙ってくるんですよね。プノンペンに住み始めて間もないころ、目的地に自転車で向かっていた時のことです。

途中で道がわからなくなり、自転車を止めてスマホでGoogle Mapを開いて確認しては進んで、確認しては進んでを繰り返していました。乗車中、スマホはズボンのポケットにしまっていました。すると後ろからバイクが近づいてきて、私のズボンのポケットに手を伸ばしてきたのです。

幸いひったくりは未遂に終わりスマホは取られなかったのですが、とても怖い思いをしました。当時を振り返ると、前方に私の方をチラチラ見ながら電話をしている男性がいたのを覚えています。その男性は、とてもゆっくりとバイクを走らせていて気になっていました。その時、別のバイクに乗った男性が私を狙ったのです。指示を出す人と実行する人がいたのでしょうか……。

この日以来、屋外では絶対にスマホをかばんから出さないようにしています。

私がプノンペンで安全に暮らしていくために気をつけている6つのこと

  1. 屋外では絶対にスマホを出さない
  2. 前述したひったくり未遂の経験から、屋外では何があってもスマホを出さないようにしています。目的地までどうしても道がわからなくなった際は、日系フリーペーパーなどについている紙の地図で確認するようにしています。

  3. 夜間にひとりでの外出は避ける
  4. 21時以降はなるべく外出しないようにしています。どうしてもの予定や外出先から帰るのが遅くなった場合は、トゥクトゥクを利用したり、知り合いに家まで送ってもらうようにしています。

  5. 極力オシャレはしない
  6. 外国人ということだけで狙われる確率は高まります。また、アクセサリーをたくさん身につけたりブランド物のかばんを持ったり、目立つ格好をしているとお金を持っていると思われ、さらに狙われる確率が高くなってしまいます。私はあまり目立たないような格好で外出するようにしています。

  7. 在留届を日本大使館に提出する
  8. 在留届を大使館に提出することにより、大使館から安全情報のメールが届くようになります。例えばデモがある場合、時間帯やルートを示してくれるためその場所に近づかないようにするといった対策を打てます。

  9. 人が多く集まる場所には行かない
  10. カンボジアではイベントやお祭りがよく行われています。人が多く集まるところではスリやひったくりが多発するため、自分の身を守るためにも行かないようにしています。

  11. 被害に遭ったら抵抗しない
  12. 最近も世界一周中の大学生がコロンビアで盗難に遭った際、犯人を追いかけたことにより銃で撃たれて亡くなってしまう事件がありました。カンボジアでもよく言われるのが「被害に遭ったら絶対に抵抗するな」です。過去に日本人観光客がプノンペンでひったくりに遭った際、抵抗したために足を銃で撃たれてしまう事件がありました。万が一被害に遭ったら、抵抗はせず犯人を追いかけることもしないよう肝に銘じています。

まとめ

私の周りにも被害に遭った人はたくさんいます。昼夜を問わず男女も関係ありません。話を聞いていると、どこかそんな格好をしていたら狙われるなとか、被害を未然に防ぐことができたのではないかと思うことが多いです。

「自分の身は自分で守る」ということを意識して、楽しく安全なカンボジアライフを送れるようにしましょう。
慣れてきたころが一番危ないとも言われるので、私も気を抜かずに生活したいと思います。

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